Shiba Inu（SHIB）は、テクニカル指標のゴールデンクロス出現や大口投資家（クジラ）の活発な動きにより、480％の急騰の可能性が指摘されている。現在、SHIBの価格は0.000014ドル付近で推移しており、短期の50日移動平均線を上抜けるかが焦点となっている。
市場全体の回復もSHIBの上昇を後押しする要因とされ、特にクジラの資金流入はわずか24時間で764%増加。こうした動きが続けば、次の主要レジスタンスである0.00001460ドルと0.0000192ドルを突破し、0.000081ドルの目標水準への道が開ける可能性がある。ただし、市場のセンチメントが変化すれば反落のリスクもあり、慎重な見極めが求められる。
SHIBのゴールデンクロスが示す価格上昇の可能性
Shiba Inu（SHIB）の24時間チャートには、強気のテクニカルシグナルである「ゴールデンクロス」が形成されている。これは、50日単純移動平均線（SMA）が200日SMAを上抜けることで発生し、多くの市場参加者が上昇トレンドの始まりと判断する重要な指標である。特に、過去にゴールデンクロスが発生した際には、大きな価格変動が見られたケースがあり、今回も市場の注目を集めている。
しかし、現在のSHIB価格はまだ50日SMAの下に位置しており、明確な上昇トレンドが確立したとは言い切れない。仮にこの移動平均線を突破すれば、次のターゲットとして0.00001460ドル、さらには0.0000192ドルが意識される展開となるだろう。一方で、50日SMAを超えられなければ再び下落する可能性もあり、短期的な市場の動向が鍵を握る。
ゴールデンクロスの形成はテクニカル的にポジティブな要素だが、暗号資産市場では市場全体のセンチメントが大きな影響を与える。過去にもゴールデンクロス後に大きく価格が変動する例は多く見られたが、それが必ずしも上昇を意味するわけではない。現在の市場環境では、ビットコインをはじめとする主要銘柄の動向やマクロ経済の影響も加味する必要がある。
クジラの資金流入が示すSHIBへの市場の期待
直近のデータによれば、Shiba Inuの大口保有者（クジラ）による純流入額がわずか24時間で764%増加している。具体的には、4974.9億SHIBから1.67兆SHIBへと急増しており、クジラが市場に再び関与し始めたことが明らかになった。さらに、大口取引の総量も16%増加しており、市場におけるSHIBの流動性が高まっていることを示唆している。
クジラの動向は市場全体のセンチメントに影響を与えることが多い。過去のデータを振り返ると、クジラが積極的に買い集めを行う局面では、価格が上昇する傾向にあった。しかし、その後に利益確定の売りが発生することもあり、単純に流入が増えたからといって価格が急騰するとは限らない。特に、短期間での大幅な資金流入は、急激なボラティリティの増加につながる可能性もある。
現在の市場では、SHIBの主要なレジスタンスレベルとして0.00001460ドルと0.0000192ドルが意識されている。これらの水準を突破できれば、さらなる上昇の可能性が開ける。一方で、クジラの動きが短期的な投機目的である場合、流入が落ち着いた時点で価格が調整される可能性も否定できない。市場参加者にとっては、クジラの資金流入だけでなく、その後の動向にも注意を払う必要がある。
SHIBの価格上昇は暗号市場の回復次第か
Shiba Inuの価格動向を決定づける要因の一つが、暗号資産市場全体のトレンドである。直近ではビットコインをはじめとする主要銘柄が反発しており、これがSHIBの価格にも好影響を与えている可能性がある。暗号市場全体のセンチメントがポジティブであれば、個別銘柄にも資金が流れ込みやすくなるため、SHIBの上昇トレンドが継続する可能性がある。
一方で、市場全体が再び下落基調に転じれば、SHIBもその影響を受けるだろう。特に、ビットコインの価格が急落した際には、アルトコイン市場が大きなダメージを受ける傾向があり、SHIBも例外ではない。現在の市場では、米国の金融政策やマクロ経済の動向が暗号市場に与える影響も大きく、これらの要因が今後の価格動向を左右する可能性がある。
SHIB単体の強材料としては、ゴールデンクロスの形成やクジラの動きがあるが、それだけでは継続的な価格上昇にはつながらない可能性がある。市場全体の回復が本格化し、投資資金がリスク資産に向かう流れが強まれば、SHIBの上昇余地も広がる。逆に、リスク回避の流れが強まれば、SHIBは短期的な上昇を見せても再び下落圧力にさらされる可能性があるため、市場のトレンドを慎重に見極めることが重要となる。
Source：CoinGape